CASE2.丸櫻建成社屋新築工事【機械等級区分構造用製材】

建設会社の新社屋建設にJAS構造用製材を採用

 山形県天童市に居を構える江戸時代から続く地元工務店・丸櫻建成。その社屋の新築工事は、JAS構造材個別実証支援事業にて採択され、プロジェクトは実施された。建築中の現場でJAS構造用製材を建築の要である、土台と柱に採用した建築やJAS構造用製材の実際について、丸櫻建成株式会社主任の櫻井佑氏にお話を伺った。



<丸櫻建成社屋新築工事>
敷地面積 172.66㎡
助成対象のJAS構造材 機械等級区分構造用製材
助成対象木材使用量 3.77㎥

JAS構造用製材を使って、新社屋を創りたいと思っていました。

−−−公募に参画された経緯を教えて頂けますでしょうか?

櫻井氏:弊社は住宅建設をメインに事業を行っている工務店です。普段から住宅建築の際にJAS材を使うことが多く、地元のプレカット工場の方から今回のJAS構造材利用拡大事業の話を伺いました。新社屋の建設でぜひJAS材を使用したいと思い、JAS構造材利用拡大事業に応募いたしました。


−−−こちらの建物はどのような用途で使われますか?

櫻井氏:1階は事務所スペース、2階は将来的にはお客様との打ち合わせスペースにしたいなと思っています。また、この建物はJAS構造用製材を使って建てた実例として、ショールームも兼ねた空間になります。

JAS構造用製材の強み

−−−実際にJAS構造用製材を施工してみて、感想はありますか?

櫻井氏:建て方工事を行う際の重要な施工に「接合」という作業があります。JAS構造用製材は入りが良く、反りも少ないため、弊社の建て方の職人さんから非常に施工性が良いと聞いております。また、現場での加工がしやすいという話も聞いております。


−−−JAS構造用製材と一般的な木材との違いは何でしょうか?

櫻井氏:JAS材の魅力は、品質の高さです。一本一本、製品検査して含水率も厳しい検査を経てるため、一般的な木材と比べて、安心して使用できる材料ですね。本工事では、土台と柱部分に使っています。
 

JAS構造用製材の可能性

−−−JAS構造用製材の課題点や希望されることはありますか?

櫻井氏:価格面でお客様からの支持がなかなか得られない状況でありますが、まずはJAS構造用製材の「認知」が足りていないと感じています。現在は私たちからお客様へJAS構造用製材の品質の高さをお伝えし、選んで頂くことが多いですね。「認知」の部分が解消されるとJAS構造用製材は普及すると思います。
 

完成した新社屋を迎えて

−−−完成した社屋の感想は?

社屋の敷地は角地で、敷地内に加工場と資材庫があります。社屋へは来客も多く、通りに対して背中は向けられない。加工場と資材庫を行き来する大工とやり取りが必要なため、そちらにも背中は向けられないとても希少な敷地条件により、「背中がない」というあまり見ることのない建物をつくることになりました。

通りに対しては、日差しと通行人の視線が気にならない窓のサイズや配置とし、鋼板と吹付材の2種類の外壁材を用いた正面をつくりました。敷地内に対しては、大きい窓や出入口を配置し、大工とのコミュニケーションを意図した正面をつくりました。結果、背中がない上に、面ごとに性格が異なるという、何とも不思議な建物ができ上がりました。

JAS構造材利用拡大事業に参画いたしましたこの建物は、JAS構造材を使ったサンプルケースとしてお客様に説明するには最適だと思っております。今後もJAS材の品質を伝えたいと思っております。
 
丸櫻建成株式会社(山形県天童市)
http://www.marusakura.jp

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